自分でお灸

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準備しましょう

薬局、薬店、ドラッグストアなどで『せんねん灸』というものが一番有名かもしれません。専門的には直接皮膚を焼かないタイプのもぐさで間接灸とか台座灸といいます(お灸のあとがのこらないので 無痕灸むこんきゅうとも呼ばれます)。皮膚を直接焼くことを目的としたお灸は、鍼灸師が皮膚に米粒から糸状に捻ったもぐさで主に直径1㎜ほどのヤケドを1から2週間ほど点けるものです。個人差がありますが、ごく小さな灸痕(きゅうこんと呼びますお灸のキズのこと)なので、ヤケドのキズは通常きれいに元通りなることが多いです。

その他様々なお灸の方法が行われます。

参考wikipediaお灸 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%B8#.E7.84.A1.E7.97.95.E7.81.B8

用意するも 点灸もぐさ(せんねん灸など)、ライター、灰皿

kyu1点灸もぐさ、ライター、灰皿を用意します。火を使いますので万が一に備え、必ず近くに灰皿を用意しておいて、いつでももぐさを灰皿に捨てられるようにしましょう。またこの説明は『成人向け限定』ですので、子供の方は大人同伴で了承の元でおこないましょう(^-^)要領は花火の時と同じです。しかし火花が飛び散るわけではないので花火より危険ではないです(笑)もぐさは線香のようにゆっくりと3~5分できれいに燃え尽きます。

市販されているこのような点灸もぐさを使ったお灸は、たとえツボを間違えてもこの程度の刺激のお灸を行うくらいの場合、通常は身体がどうしょうもなく悪くなる心配はありません。ですからドラッグストア・薬局・薬店などで、誰でも手に入れることができるようになっています。ちなみに私は小学生の頃からやっていました(もちろん当時は親同伴です交替で、または父に頼まれ腰や背中にやってあげました)。
はじめのうちはあつくて我慢できなくなったらムリせず取り外しましょう。そして地道に回数で勝負です。このようにお灸をすること自体、慣れてしまえば恐ろしいものでもなんでもないのですが、『火の扱いに慣れてしまい甘く見て火事を出してしまう』ことが注意して頂きたい点です。たばこなどを召される方は気軽に行えるかもしれません。『火の後始末』。これが一番大事だと思います。また、慣れが一番ヒヤリハットです。

いよいよ自分でお灸はじめてみましょう

はじめに、お灸をするツボの確認をします。なんとなくこの辺りかなと思ったら軽く指先でクルクルとツボを揉みほぐす感じで『これからお灸をしますよー』と、自分のからだに準備をさせてあげるといくらか熱さの緩和になります。

 

kyu2裏面がシールになっているもぐさを、シートから一つ手に取ります。個別にもぐさが一つずつ裏面がシールになっているものもありますので、まずシールを剥がして火を着ける準備をしましょう。

 

 

 

kyu3指でもぐさを一つ取り、ライターで火を着けます。大事なポイントは『点火してからツボに貼り付ける』です。(理由は後述します)

 

 

 

kyu4なかなか火が着きづらい場合があるのでじっくりと火を着けましょう。着きにくい場合は、端っこの方が少し赤く着いたらその後かるく口で吹いて上端の一面に拡がるようにしてもいいです。

 

 

 

kyu5火が着いたもぐさをツボの上に貼り付けます。当たり前ですが、この時、台座の部分だけをうまく掴むようにして下さい。火が指に触れてしまうと熱いです。わたしは慣れていて多少のことでは大丈夫ですが・・・(笑)。気をつけて下さい。

もし、アチッとなってもぐさを落としてしまったら速やかにもぐさを拾いましょう。火玉が落ちていないか周囲をしっかり確認して下さい(今までに火玉だけ落ちるということはほとんどないです。もぐさが硬くガッチリと紙の筒の中に詰められているので通常火玉だけポロリと落ちることはまずあり得ませんが一応用心のためしっかり確認)

 

kyu6はじめての場合は少し緊張するかもしれませんが、なるべくリラックスしてお灸独特の熱感ともぐさのほのかな香りを楽しみましょう。お灸の香りのアロマ効果として、からだが温まる作用があります。わざわざ鼻を近づけて香りを嗅ぐ必要はありません(あくまで自然に)。香りがどうしてもダメという方や家で煙を出したくない方には『無煙・無臭タイプのもぐさ』も手に入れることができます。

 

 

kyu7このように先にツボに貼り付けてから、

 

 

 

 

kyu8こうやって・・・ライターを持っていこうとすると・・・

 

 

 

 

kyu9周りの皮膚が熱いので、はじめの説明のように『点火してからツボに貼り付ける』(先にもぐさに火を着けてから皮膚に貼り付ける方が良いと思います)
慣れてくるとこういうやり方もできるのですが、この場合必ず火の性質(火は離れていても上の方は熱いこと)を考慮に入れ、もぐさの点火口が必ず上になるような状態で行って下さい。この方法で慣れてくると足などで横向きに貼り付けた状態のまま火を着けようとして一度はうっかりと『アチッ・チリチリ』とやってしまう場合があります。笑い話のようですが、肘などで重力に逆らい点火口を下に向くように貼り付けた状態のもぐさに直接火を着けようとして自分の肘や膝の裏まで一緒にあぶろうとする(☆o☆)危険極まりない方も稀にいらっしゃいますので(笑)・・・それだけは気を付けてください!

めんどくさいようですが、はじめのうちは『最初にもぐさに火をつけてからからツボに貼り付ける』ことをおすすめします。

kyu10いよいよ最後の燃え尽きるまでのところです。この辺りまで燃えてきてはじめて熱さを感じるようになります。この後、燃え尽きたと思う頃が一番熱さを感じます。余熱によってツボに染み込むようにお灸の刺激が感じられるとGOODです。

 

 

 

 

kyu11熱さが『きつい』と感じる時は、チクッと熱さが感じ出したら5秒から10秒くらい頭の中で数えてみて自分の好みで取り去って構いません。お灸の昔の格言で、壮数(お灸をやる数)の目安として『熱くない時は熱く感じるまで、熱い時は熱さを感じなくなるまで』というのがありますが、自分でやるお灸の場合は、熱くなって我慢が出来ないと感じたら取り外し、新しく二壮目、三壮目と繰り返すと、燃え尽きても熱さを感じなくなります。この壮数をやれば一壮だけより効果が上がります。同じツボにいくつもぐさをのせるか?(何回くらい同じツボにやればいいの?)ということをよく質問されますが、相手がいる場合は聞きながら行うといいです。本来は自分のからだに聞いてみるのが一番です。また昨日と今日で日によって熱さが違うのは、からだの調子などで毎日同じからだの状態ではないからです。何度かおこなううちに少しずつこういった感覚もわかるようになってきます。『不安があるうちは早めに取り去る』です。

kyu12それでは燃え尽きて熱さが感じなくなりさらにそこから少し間をおいてから取り外して下さい。お灸を載せているツボは熱さを感じなくなりますが、まだ余熱が少し残ってそれが刺激となっていますので少しもったいないです。熱くなければじっくりゆったり行いましょう。台座の部分はセラミックなどが塗布されていて、燃え尽きた後も少し余熱が残るように作られています(よく研究されていますこれも日本人の発明!)。指でそっと台の部分を触れてみて完全に余熱がなくなってから取り外しましょう。その後お灸をした後のツボを指先で軽くクルクルと揉んであげると慣れた人!!のようです。

 

 

kyu13使いきったもぐさを近くの灰皿にポイ。

 

 

 

 

okyu14ツボにお灸をし終えたら、花火の後始末と同じように水をかけながら『火の用心』と心の中で唱えながら火の後始末をきちんとしましょう。

 

 

 

okyu15十分消えたのを確認して終了。ここでは水を事前に用意しましたが、通常は灰皿を台所に持って行き、水をかけるほうが手間がかからず簡単でしょう。

 

 

 

 

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